令和2年11月7日、善立寺のお薬師様、観音様の大祭である、薬師・観音祭を執り行いました。

先日おしらせした通り、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、僧職と檀信徒会役員で行いました。

観音菩薩像・薬師如来像について

両像の由来については、廃仏毀釈の際、書物が散失してしまい、分かっておらず、伝承のみ残されています。

信州筑摩観音霊場の一つでもある聖観音菩薩像は元禄年間(1688-1704)に制作されたそうです。

善立寺の御朱印もこちらの観音様になっております。

伝承によると、京都で作られた御首をこの地に持ち帰り、その御首に合わせて信濃の仏師が胴体を制作したとのことです。

薬師如来坐像についても詳細は不明ですが、同時期に制作されたと思われ、伝承の中には往生要集を書いた恵心僧都源信が製作したという逸話も残っております(時代が全然合わない謎も残ってます)

往生要集

恵心僧都源信(えしんそうずげんしん)が書いた書
様々な書物から極楽や地獄の様相をまとめたもの。

日本人の極楽・地獄のイメージはこの書の影響が大きい

300年ここにあるということ

仏像というと、文化財であるとか、国宝であることに目が向きがちです。

しかしながら、300年の間、この野村の地にあるということ。

いつかの先人たちもまた、今日の私たちと同じように過去を顧み、未来の安寧を願い、手を合わせてきた。

その連綿たる繋がりは何ものにも変えられません。

江戸時代から長きにわたり、様々な困難を乗り越えて、この場所にありつづけ、私たちを見守ってくださっていること。

多くの人々の想いと願いを受けてこの地に立ってらっしゃるということ。

その歴史を思うと、今の困難な日々も、私たちは必ず乗り越えることができる。

そう信じる気持ちが強くなった日となりました。

この記事を書いた人

副住職

副住職

浄土宗善立寺副住職
元エンジニアで寺院のデジタル化を推進する
寺院デジタル化エバンジェリストとして活動している
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