7/28大盆施餓鬼法要を執り行いました

7/28、善立寺最大の年中法要、大盆施餓鬼法要(だいぼんせがきほうよう)を執り行いました。

法要に先立ちましての法話は安曇野市瑠璃光寺副住職、關恒明(せきこうめい)上人にお話いただきました。今年も大勢の方にお参りくださり、ありがとうございました。

棚経

7月下旬からお盆明けまで、住職・副住職がご自宅にお参りする棚経(たなぎょう)に伺いました。今年も多くの檀信徒の皆さまに温かくお迎えくださり、誠にありがとうございました。

このお参りで久しぶりにお会いするお檀家様も多いので、実は私たちも皆様にお会いできるのを楽しみにしています。

また、お孫さんと一緒に木魚を叩いたり、お念仏を唱えられたことが、とても嬉しかったです。

今年も稲穂の緑がきれいでした。
瓜で馬 馬に乗っていち早く帰ってきてもらう
茄子で牛 ご先祖様にゆっくり帰っていただきます。

迎え盆・送り盆

迎え盆の8/13、送り盆の8/15には、多くの方がお墓にお参りにいらっしゃいました。皆様のご先祖様への想いを改めて感じました。

お墓で送り火のかんば(白樺の樹皮を乾燥させたもの)を焚いたあと、腰に手を回し、ご先祖さまをおぶってご自宅まで運ぶという地元の風習もとても好きです。

今年はちょうど満月でした。
盆提灯
迎え火。信州ではカンバという白樺の樹皮を使います。
迎え盆の際は腰に手を回し、ご先祖様をおぶって自宅まで帰るのが風習です。

お盆を終えて

お盆に祖先を迎えるという風習は仏教が日本に伝わる前から民俗信仰として日本にあったと言われています。それは夏の実りに感謝し、秋の実りを先祖に願うというものでした。その後、仏教の伝来に伴い、現在のような風習が生まれました。

昨今、若者のお寺離れや仏教離れなど、伝統仏教についてネガティブなお話も多いですが、私は悲観しておりません。

私たちと同世代のパパママ世代、そして小さなお子たちも、手を合わせ、共にお念仏をしてくださるとこの棚経を通じて知っているからです。

皆さまの心のうちにあるおじいさんおばあさん、ご先祖さま、仏様への思いに寄り添うこと、そしてその思いを仏様の教えのもと、言葉と行動で伝えられるようにすることが私たちの使命であると感じました。

これからも当山は悠久の刻を超えて、皆さまの安心と想いを伝えられる場所であれるよう今後も活動してまいります。

副住職 小路竜嗣

ヒマワリもキク科なんですね

この記事を書いた人

副住職こうじりゅうじ

浄土宗善立寺副住職
浄土宗総合情報システム専門部会委員
浄土宗総合研究所研究スタッフ
大正大学地域構想研究所客員研究員
ScanSnapアンバサダー/DXアドバイザースペシャリスト