2021年11月6日、薬師・観音祭を執り行いました。本年は昨年に引き続き、新型コロナ対策として、落語などの催事は行わず、檀信徒を代表して役員の皆様と法要・役員研修を行いました。

2年に渡るコロナ禍もわずかに光が見えてきました。今後も感染状況に留意しながら、年中法要を計画して参ります。そして、来年こそは皆さまとともに楽しい催事と法要を行えるものと考えております。

役員の皆さまと
研修は副住職の「お仏壇で分かる浄土宗の教え」

当山に伝わる観音菩薩像

当山の薬師・観音堂にお祀りしている聖観音菩薩像のいわれは、廃仏毀釈に影響で伝書がなく、詳しいことは分かっておりません。残されたわずかな書物によると、戦国時代、この観音像が祀られていた広丘野村の地に善立寺が移設されてきたそうです。

また広丘駅の南東部には古くから字として「観音堂」という呼び名があり、どうやらその「観音堂」とはこの観音様ではないかと考えられています。

御像について、残された伝承によると、京都で造られた御首(頭部)を信州に運び、信州の仏師が御首に合う胴体を作ったと言われてる、珍しいものです。シンプルな彫りをした御体に比べ、柔らかな表情をされている御首は確かに慶派の影響が見られ、伝承も本当なのかもしれません。。。

この記事を書いた人

副住職こうじりゅうじ

浄土宗善立寺副住職
浄土宗総合情報システム専門部会委員
浄土宗総合研究所研究スタッフ
大正大学地域構想研究所客員研究員
ScanSnapアンバサダー/DXアドバイザースペシャリスト